読書 小説 ラノベ 『何故か長い長いさつじん』
#宮部みゆき #長い長いさつじん
#主人公が財布
このパワーワード一つで引き込まれる本作。財布というのは誰かのATMという下品な話ではなく、文字通り財布。財布が携帯され、持ち主と共有している情報のみが、語り部たる財布から読者に提供され、点(財布)と点(財布)が事件を繋ぐ異色の財布バディ物語
長い長いさつじん (光文社文庫プレミアム) https://www.amazon.co.jp/dp/4334749712/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ydKkFb3M7WHJ6
#出井愛 #何故かの 2巻
スクールカースト最上位の朝倉さんと友人関係になった最下位ぼっちの安藤くん。二人の関係は公になったものの公認には程遠い中、朝倉さんの親友にして #空気読み職人 桃井さんが影で空気を清浄化。
そんな中、委員長を含めた4人は演劇を作劇、出演する事になり…
#ラノベ #読書
https://www.amazon.co.jp/dp/4040656652/ref=cm_sw_em_r_mt_awdo_yX2hFb9VH4GDG
人知れず行っていたはずの振る舞い、配慮が把握されていたと発覚した事、自分が知らないが故に低く見積っていた物の真の価値と、無知を自覚する事の意味、#ソクラテス の #無知の知 が語られる本作、
嫌いたくも嫌われたくもない人の苦労と苦悩が鮮やかに描き出されています。
物語の終わりは結ばれてハッピーエンド。その後の生活が描かれる事は稀です。
しかしリアルではあくまで途中経過、新しい生活のスタートでしかありません。そうした機微を作中劇で、自己評価の低い人が突き当たる問題の一つを深く浮かび上がらせると同時に、ラストの言葉は広く救いを与えてくれました。